生徒さんの質問・設定(PC・スマホ・タブレット)
HDDからSSDに交換 パソコンの動きが重いので改善したい
EaseUS Todo Backup Free利用してクローン作成
DELL Inspiron 15 5000 パソコンの起動が遅い為、HDD(1TB)をSSD(1TB)に交換することにしすることにしました。クローンを作成してSSDに複製後交換。(画像有り)
DELL Inspiron 15 5000
スペック
Intel(R) Core(TM)i3-7000CPU @2.4GHz
メモリ 4.0GB
HDD容量 1TB ※こちらのHDD(1TB)をSSD(1TB)に交換
その他生徒さんのPC3台、同じ方法でSSDに交換完了(スペックは違います)
※こちらの3台はHDDが簡単に取り外せました。(画像は載せておりません)
HP・Compaq620
TOSHIBA・PEEX35LLTBL(SSD交換後トラブルシューティングが起動しましたが、その後完了いたしました。問題なく使用されております。)
富士通・LIFEBOOK AH32/H
クローンとは
クローン作成というのは、現在使用しているHDD・SSDから別のHDD・SSDに中身をそっくりそのままコピーして複製します。
クローン作成・準備・確認
◆SSD
Crucial SSD 1000GB MX500 内蔵2.5インチ 7mm MX500 (9.5mmアダプター付)購入
Amazonで購入 11,747円

◆SATAケーブル又はHDD/SSDケース SATAを利用して、パソコンに接続します。
Salcar【2019最新版】USB3.0 2.5インチ 9.5mm/7mm厚両対応 HDD/SSDケース SATAⅠ/Ⅱ/Ⅲ対応 UASP対応
Amazonで購入 1,190円


ケースにSSDを挿入しパソコンに接続

※SATAケーブルがある場合は、SSDを取り付けてパソコンに接続しても大丈夫です。

◆工具(ドライバー)
こちらの2種類プラスドライバー使用
(PCにより使用するドライバーは違います)


◆クローン作成の為のバックアップソフト
EaseUS Todo Backup Free 12.0(今回はこちらのバックアップソフトを使用)
※このブログ記事の中に「EaseUS Todo Backup Free 12.0」ダウンロード・設定の方法を記載しております。
◆PCのアップデートの完了
Windows10 → 設定 → 更新とセキュリティー → 更新プログラムのチェック
※クローン作成後に更新プログラムが始まってしまい、SSDに交換しても起動出来ないなどトラブルが発生の可能性がある。
◆大切なデータバックアップ
HDDをSSDに交換 作業開始
Windows10でSSDを使用できるように、フォーマットを行う
購入したSSDは、「未割り当て」となっていてドライブレターを割り当てていない為、パソコンから認識できるようにフォーマットを行う。
●ディスクの初期化設定

コントロールパネル → PC → 右クリック → 管理 → コンピューターの管理 → ディスクの管理 → 左クリック → ディスクのパーティションが表示される

画像の保存を忘れ(スクリーンショットを忘れてしまいました)
MBR(マスターブートレコード)・GPT(GUIDパーティション)
選択画面が表示されますので、確認して選択。
MBR(マスターブートレコード)
Windowsプライマリーパーティション(優先)に対して最大4つのエントリーをサポート
GPT(GUIDパーティション)
Windowsで最大128個のパーティションエントリーが出来る(GPTは4つ以上のパーティションを作成する場合に適しています)
※MBRとGPTの互換性が異なります。
●フォーマットする
ドライブレターを認識させ、SSDを利用できるようにする。(新しいシンプルボリュームウィザード)
新しいシンプルボリューム → 次へ → シンプルボリュームサイズ最大値(変更しない) → 次へ → 次のドライブに文字を割り当てる チェック → 次へ → このボリュームを次の設定でフォーマットする チェック → 次へ → 新しいシンプルボリュームウィザードの完了 →完了
1. SSDに該当するディスク「未割り当て」の部分で右クリック → 新しいシンプルボリューム → クリック

2. 次へ

3. 次へ

4. 次へ
ファイルシステムとは、データを管理し、操作するために為の仕組みの事。
下の画像のようにCドライブからプロパティを開くと、ファイルシステムの種類が表示されています。

FAT・NTFS 違い(一部記載・他にも有り)
FAT32:
互換性は高い(MacとWindows両方で使える)
1ファイルの最大サイズが4GB最大まで
圧縮・暗号化無し
※USBはFAT32タイプが多い
NTFS:
Windows標準のファイルシステムの一つ
1ファイルが4GB以上でも保存出来る
圧縮・暗号化有り
5. 完了
初期化後「未割り当て」からボリュームEとして、ドライブレターが認識されました。

クローン作成 EaseUS Todo Backup Free 12.0 ダウンロードしてクローン作成
今回はこちらのEaseUS Todo Backup Free 12.0バックアップソフトを利用してクローン作成致しました。
※簡単にクローンが作成出来ます。
EaseUS Todo Backup Free 12.0 (公式サイト)
注意!
こちらの記事は2019年に投稿したものです。現在このソフトでのクローン作製は有料化となっております。

今回はFree版使用 ダウンロード → 実行(保存してから実行してもよい)

自分のアドレスを入力 → 「無料版をダウンロード」をクリック

「はい」をクリック

日本語選択 → OK

「次へ」をクリックする(Free版選択になっている)

「同意」をクリック

保存先の変更がなければ「次へ」をクリック

チェックが既についていますので「次へ」をクリック

このまま「次へ」をクリック

完了の表示が出るまでそのままにします。

「完了」をクリック

既存のHDDを丸ごとコピーしてクローン作成
EaseUS Todo Backup Free 12.0 ソフト起動 → ダブルクリック


メニューからクローン選択

ソース「クローン元」を選択します。こちらは今まで利用していたHDD(ハードディスク0)にチェックを付ける → 次へ

ターゲットディスク「クローン先」 SSD ハードディスク1にチェック → 高度なオプション クリック → SSD最適化にチェック → OK → 次へ

クローン作成の作業時間(1時間31分)
完了をクリック

●HDDからSSD交換する前に注意!
今回のノートパソコンの裏蓋は1枚で覆われており蓋を取り外すのに苦労致しました。
ご注意!!
通常、PC内部を開けるときは、感電やショートを予防するために、電源コード・バッテリーを取り外してから行います。
今回バッテリーは切れている状態でしたので、内臓バッテリーの端子を外さず行ってしまいましたが、外したほうが良かったのかもしれません。
(このパソコンは私、個人使用PC)
ひとまず影響なくSSDに交換できましたが、場合によっては、感電・PCが壊れる原因にもなります。
※パソコンの分解・交換作業等は自己責任となってしまいますので、ご注意ください。
パソコンのHDDを外してSSDに交換
始めに、パソコンの裏側にあるネジを全て取り外しました。さらに、こちらのノートPCはDVDドライブの部分を取り外さないと、裏蓋が外せない為、裏蓋にあるネジを取り外し、DVDドライブを取り出します。(パソコンにより分解の方法は違います)
※ネジを取り外す前に写真を撮っておくと、組み立てなおすときに分かりやすい。
※PC裏側のネジを取り外し、DVDドライブを取り出しました。
(PCの種類によりDVDドライブを取り外さなくても大丈夫です)

次に、PCの裏蓋を外す為、いらないプラスチックカードを表側から下の画像のように差し込んでいき少しずつ外していきました。
裏蓋が浮いてきたので、取り外そうとしたところ、DVDドライブを引き抜いた部分に3か所ネジを外さないと裏蓋が取れませんでした。

こちらのネジはかなり浅く、自宅にあるプラスのドライバーは全て噛み合いません。ハードストックという工具を取り扱っているお店にPCを持って行き、これに合うドライバーを店員さんに教えて頂きました。
時計用精密ドライバー購入(¥175円)

この3か所のネジは、こちらの時計用精密ドライバーを利用。


これで、PC裏蓋が取り外せました。

ケーブル2か所を外し、HDDを取り外します。(ネジ7箇所※PCにより違う)

HDDに透明のカバーのようなものが付いていますので、こちらも外します。

赤枠SSD
青枠HDD

●SSD樹脂製パーツ厚さ調節して固定(付属で入っていた両面テープを使い、SSDの左右に貼り付け固定する)
※SSD樹脂製パーツは高さ調節が必要な時だけ使用します。今回のSSD交換には使用致しました。

透明カバーにSSDを入れて、4箇所ネジで固定する。

SATAケーブルを差し込む

SSDをネジで固定し、外したケーブルをコネクタにしっかり差し込む

パソコンの裏蓋をしてネジを全て留める。
動作確認・完了

SSDに交換後、PCの電源を付けて動作確認してみたところ、直ぐにWindows10の画面が表示されました。
交換前は電源からWindows10の表示画面まで90秒ぐらいかかっていたものが、SSDに変更してから12秒ぐらいで起動するようになり、全て処理速度がかなり速くなりました。リモート接続もサクサクと安定した動きになっております。
HDD再利用・パーティション削除後、フォーマット
クローン作成に使用したSATA USB 変換 ケースに不要になったHDD(今まで使用していたHDD)を取り付けて外付けHDDとして利用できます。
今までのデータが保存されているので、HDDをケースに入れUSB接続後、フォーマットしてから利用します。

HDD パーティションの削除
ディスクの管理から「ボリュームの削除」
今まで利用していましたHDDのパーティションをすべて削除して、初期化「未割り当てに」状態にする為、処理を行いました。
ボリュームを削除する
エクスプローラ → PC → 右クリック → 管理 → ディスクの管理 → 接続している今まで利用していたHDD(SSDと間違えない) → 右クリック → ボリュームの削除 → 未割り当て

注意!!
削除するディスクを間違えない(内臓ディスクを削除しない)
交換後は、SSDが内臓ディスクになっています。使用済みHDDのパーティションを削除します。パーティションのサイズが同じですと、間違えやすいので、慎重に!

上記の方法で今まで使用していたHDDのパーティションを全て「ボリュームの削除」を行い、未割り当てにしたいのですが、一部のパーティションはこの方法では削除出来ない場合があります。
シンプルボリュームで削除できないパーティション
パソコンを起動するために、あるパーティションはWindowsにより保護されている為、簡単に削除出来なくなっています。
その為、全てのパーティションが削除できない場合は「diskpartコマンド」や「パーティション管理ソフト」を利用して削除します。

HDD パーティション・データ削除
「EaseUS Partition Master Free」パーティション管理ソフトを利用して全て削除
EaseUS Partition Master Free版を利用すると、シンプルボリュームで削除出来なかったパーティション・データを削除出来ます。
※はじめから、シンプルボリュームを使わず「EaseUS Partition Master Free版」で使用済みのHDDパーティション・データを削除出来ます。
※SSDに失敗した場合、こちらで削除してから再利用できます。
EaseUS Partition Master Free(公式サイト)
1. 「パーティション管理」をクリック

2. メールアドレス入力

3. 「ダウンロード」をクリック

4. 「今すぐインストールする」をクリック

5. 「無料版をインストール」をクリック

6. インストール100%完了になるまで待つ

7. 「今すぐ始める」をクリック

8. Free版の場合「後で」をクリック

9. ディスク パーティションが表示される
使用中のSSDとUSBで接続されているHDDが表示されている

10. 再利用するHDDの「パーティション」の上で右クリック → 「データの消去」
注意!!
削除するディスクを間違えない(内臓ディスクを削除しない)
交換後は、SSDが内臓ディスクになっています。使用済みHDDのパーティション・データを削除します。パーティションのサイズが同じですと、間違えやすいので、慎重に!

11. パーティション・データ 削除する場合、確認画面が表示されるので、問題なければ「OK」をクリック

12. 削除したいパーティション・データを、上記の方法ですべて削除を行います。
この時点ではまだ削除が実行されていません。さらに左上にある「操作を実行する」部分をクリックすることにより、作業が始まります。

13. 使用済みHDDのパーティション・データがすべて削除され「未割り当て」となりました。

14. 完了をクリック

HDDをフォーマット・ドライブレター認識
今まで利用していたHDDのパーティションが全て結合され未処理となりましたが、ドライブレターは認識していませんので、こちらも使用できるように初期化を行います。

SSDを利用するときと同様、ドライブレター認識の為、フォーマット「新しいシンプルボリュームウィザード」を行います。

新しいシンプルボリューム → 次へ → シンプルボリュームサイズ最大値(変更しない) → 次へ → 次のドライブに文字を割り当てる チェック → 次へ → このボリュームを次の設定でフォーマットする チェック → 次へ → 新しいシンプルボリュームウィザードの完了 →完了
HDDの再利用をする場合・注意
※HDDを初期化しますと、データは消去できたように見えますが、この状態からはデータの復元が出来てしまいますので、HDDを他人に譲渡するのは危険です。データ消去ソフトで上書きする方法がありますが、どこまで削除されているのかわかりませんので、ご自身が外付けHDDとしてご使用されるのが良いかと思います。
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※交換するHDD/SSD容量が違う場合
HDD(1TB)からSSD(500GB)に交換 クローン作成